MASKED WRITER CHRONICLE

特撮や映画の感想や考察をします。仮面ライダーネタ多め。

「ウルトラマンR/B」第4話&5話 どこか切なさが残る回

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前回の記事でもお話しましたが、第4話と第5話は田口監督が担当しています。

第4話「光のウイニングボール」
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この回は特撮では半ば定番となっている野球回。カツミの恩師・熊代監督にまつわるお話です。

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熊代監督役は「ウルトラマンガイア」の千葉参謀役などで多くのウルトラシリーズに出演した経歴を持つ平泉成さん。一話限りの役ですが、平泉さんの演技力で本当に長年カツミの成長を見守ってきたんだなという説得力があります。

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監督は次の試合を最後に引退することをチームに話します。胃を悪くしているからだそうです。

カツミは最後の試合で自分たちのチームが勝って、監督に今までの恩を返せるようにと躍起になります。

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しかしそのせいでチームメンバーとの間に亀裂が入ってしまいます。

そんな中で現れた怪獣レッドキングレッドキングは知らない人の方が少ないんじゃないかというぐらいメジャーな怪獣だと思います。

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ロッソは野球の応用で光線を球状にして投げつけますが、まさかの受け止められて投げ返されてしまいます。このレッドキング、一筋縄ではいかなさそうです。

結局、撤退せざるを得なかったのですが監督はこの戦いを見ていたようでカツミにあるものを渡します。

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それはまさかのルーブクリスタル。先祖代々伝わる物らしいですが、夢に二人の巨人が現れ、しかるべき時にしかるべき人物に渡せと言われ、ロッソの投げるフォームから何かを察しカツミに渡すことにしたそうです。

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そして迎えた最後の試合。カツミはメンバーに会うのか気まずかったのですが、メンバーたちはもう気にしてないようで、五郎丸選手の「あのポーズ」で精神を統一します(笑)

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試合が始まりますが、ここで「愛と善の伝道師」愛染マコトが試合を観戦しに来ました。かと思えば少し離れたところでレッドキングをルーブジャイロで召喚!

試合を見ていたイサミは怪獣出現の情報をキャッチし、一足先に現場に向かいます。しかし試合中のカツミはイサミの行動から怪獣が現れたことを察します。監督に事情を説明しようとしますが、言いわけが思いつかないカツミ。しかし監督は自分が代わりに出るから、君の自分の使命を果たしなさいと送り出します。

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そして始まったレッドキングとの第2試合(戦)。

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ロッソはレッドキングの最初の攻撃で右腕を痛めます。レッドキングはそれを分かったのか執拗にそこを攻撃します。召喚されてるとは言え、随分賢い個体のようです。

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ピンチに陥るロッソでしたが監督からもらったクリスタルが光ります。その光ったゼロクリスタルをルーブスラッガーにはめて武器を強化します。

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ブルが水の力でロッソの腕の怪我を癒します。そして放たれる「ゼロツインスライサー」。レッドキングは耐えきれずに爆散します。

怪獣との戦いには勝てたものの、カツミが戻ったときには既に試合終了。最後のところで相手チームに点差をつけられてしまい惨敗してしまったようです。

しかし、監督は最後に良い試合ができたと言っていました。きっと教え子の今の使命を知り、その成長ぶりが見れて満足だったのでしょう。
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第5話「さよならイカロス」
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その次はイサミの学生生活のお話。大学内でいつも自分の作った人工の翼を使って飛行実験している二宮ユウハという女の子がいました。彼女の夢は自分の作った翼で空を飛ぶこと。そんな彼女につけられたあだ名は「イカロス」。変わったことをいつもしていてそれを遠巻きに見られているといった感じのようです。

しかしイサミは彼女を馬鹿にすることはせず、彼女の夢に向かっている姿勢を嫌いじゃないと言いました。

ですがふとしたことで彼女の道具を壊してしまいそのお詫びとしてイサミは彼女の研究を手伝うことに。

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また飛行実験をしますが、失敗してしまうユウハ。

ある日、ユウハはもうすぐ大学を去らなければいけないことをイサミに打ち明けます。彼女の家は裕福なところで今の大学に通う際も「良家の子女にふさわしくない所」だと言って反対されてました。そしていずれ海外のお金持ちが集まる学校へ留学し、親が決めた顔も知らない相手と結婚する。彼女の人生はすでに決められていました。だからこそ彼女は、今のうちに自分の力で何かを成し遂げたかったのかもしれません。



次の日は風が吹いていて、飛行実験をするには最適な環境でした。しかしそんなときに愛染マコトはどこかに埋まっているという「風」の力を持つクリスタルを探すため怪獣を召喚します。

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今回登場した怪獣はオーブに登場した「マガバッサー」の亜種、(もしくは元の種とも考えられる)猛禽怪獣グエバッサーです。色以外はマガバッサーとほぼ同じですが鳴き声に「グエー」と入る特徴があります。

風を起こし、人々を混乱させるグエバッサー。カツミとイサミはウルトラマンに変身します。

しかしグエバッサーが起こす風のせいで容易に近づけなくなるロッソとブル。ブルはとっさに探知機で特定したクリスタルが埋まっている場所に水蒸気爆発を起こしてクリスタルを取り出すことを提案します。提案に乗り、ブルは水の光線、ロッソは火の光線をその場所にぶつけ水蒸気爆発を起こします。

地面が爆発し、空中に浮かんだ「風」の力を持つ「ティガクリスタル」。ブルはクリスタルをつかみクリスタルチェンジします。

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ブルはブル アクアからブル ウィンドへタイプチェンジ。グエバッサーの起こす風をものともせず立ち向かいます。

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田口監督の斬新な演出が光ります。

追い詰められて竜巻を起こすグエバッサー。またしてもピンチに陥るロッソとブルでしたが、いつの間にか飛んでいたユウハの姿を見つけ、彼女が言った風には向きがあることをイサミは思い出します。

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竜巻の渦と逆回転して竜巻を打ち消すブル。ロッソとともに必殺光線をグエバッサーにぶつけます。

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羽毛を散らし、爆散するグエバッサー。(マガバッサーもこんな感じの散り方でした。まあ、同じ監督だからね笑)

その後も空を飛んでいるユウハ。実験は成功したようです。

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ブルも彼女と並んで飛行します。

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ごきげんよう!」彼女は笑顔をブルに向けます。その後、彼女は大学を去ったそうです。ですが、彼女は去っていくときも笑顔だったそうです。



熊代監督の回も良かったのですが、僕は個人的にこの回が好きになりました。良い終わり方だけど少しさびしさと切なさが残るような。ウルトラマンは超人だけど現実の問題はそう簡単に変えられない。なんでもありの作品ではないのです。

田口監督の回は特にそういう部分が強く出た回だと思います。



ここで少し愛染マコトのちょっと面白い場面を。
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この場面はクワトロMで買ったジャケットを着るマコト。完全ピチピチです。(・・・・・・ってかスーツ脱げよ!)

愛染マコトは敵だと思うのですが、こういう憎めないところがなんとも良いです。果たしてこれから物語にどう絡んでくるのか。アサヒちゃんと共に注目です。



では感想記事はここまで~。